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11/12/2004 「世界は1つの生命(いのち)からはじまった」〜サムシング・グレートからの贈り物〜
きこ書房の新刊で
遺伝子研究の権威である村上和雄氏の文と、絵本作家葉祥明氏による
「世界は1つの生命(いのち)からはじまった」(きこ書房・刊)
というのが今書店で平積みになっている。

この本の画期的なところは、日本語の本文と並んで、英語・エスペラント語での
対訳が同時に掲載されているところだ。
エスペラント語は、日本では宮澤賢治が関心をもって取り組んでいたことでも
有名な言語で、「世界はひとつ、言葉はひとつ」という思想に基づいて
作られた人造語。

こういう本が多くの方から注目されることを期待している。

10/17/2004 トリック〜劇場版〜
トリック〜劇場版〜が本日、テレビでOA。
やっぱりあまりに好きで好きでのめりこんでいただけに、
ちょっと見るだけでものすごいいきおいでその世界にひきもどされる感じだ。

この携帯の電波が届かない雰囲気のロケ地もいい。
(実際、ロケはいつもたいてい圏外だったらしい)
みているだけでほっこり気分になれる。

10/11/2004 コロラドコーヒー
千本今出川から少し南へ下がった千本通りの西側にコロラドコーヒーという喫茶店がある。
いわゆるコロラドコーヒーの一加盟店なのだが、この店、大変にコーヒーのおいしい隠れた名店なのだ。
こういう加盟店で扱うコーヒー豆は当然他の同じ加盟店へ行っても同じであるのだが、ことコーヒーのことなので、淹れる人間によって味がまったく違ってくる。
ここのマスターのコーヒーはマイルドな豆を使っているため、強いクセはないものの味に深みがあって実においしかった。
しかも少々遠くからでも車やバイクで皆が食べにやってくる、この店の名物、モーニングセットは、バタートースト・ベーコン・スクランブルエッグ・トマト・キャベツという当たり前なものばかりなのだが、料金の安さとしっかりした素材を選んで丁寧に調理しているがゆえの味の良さでこの界隈ではダントツの人気を誇っていた。
まさにこの店のお三方の人柄がそのまま品質に現れた、そんな店だった。

そこが、18年の歴史に今日幕を閉じた。
まだ引退するには少々お若いと思われるお三方なのだが、どうやら店の契約期間が切れたことなどがきっかけのようだった。

まったく偶然、今日の昼にその店を訪れて「本日で閉店」という事実を知ったのだが、あまりに名残惜しく感じられ、思わず夕刻にもまたコーヒーを一杯飲みに立ち寄った。
最後の一杯まで、おいしかった。

10/11/2004 三遊亭歌笑独演会
ワッハ上方でおこなわれた「三遊亭歌笑独演会」に行った。
歌笑師匠の弟子である大須くるみさんからご案内をいただいたので、
この独演会を知ったのだが、実を言うと私は江戸落語には
あまり馴染みがない。
ということで生の江戸落語となると聴く機会もなかったので
これが生まれてはじめて。

おいしそうにお酒を飲む噺、「試し酒」。
私と一緒に観にいってくれた人いわく、
「師匠の酒を飲むしぐさを見ていたら、ほんとうに酒の匂いがした気がした」
私もこれにはうなづけるものを感じていた。
酒と、木樽の香りを嗅いだような気がしたのだ。
見事な芸だった。

他に、杉のぼるさんの腹話術と大須くるみさんの南京玉すだれ。
杉さんを見た関西の人は必ず、テントさんという芸人さんをダブらせてしまうのではなかろうか。
独特の風合いのある芸人さんだった。
大須さんの玉すだれと手品・歌もお見事。
おなかいっぱい楽しませてもらった独演会だった。

この独演会の前に、道頓堀極楽商店街へも立ち寄った。
懐かしさいっぱいの町並みの中で、ちょっとした寸劇あり。
状況劇場や維新派、遊劇体などの芝居を見に来たときと同じ感覚にとらわれた。
私がよく見てきた芝居の舞台美術にそっくりな内装ばかりだった。
私にとっては新しいフードテーマパークというよりは、芝居の香りだけを強く感じさせる空間だった。




10/06/2004 金久美子さん
劇団新宿梁山泊の元主演女優、金久美子(きむ・くみじゃ)さんが亡くなった。

私が芝居づくしの生活をしていた学生時代(1988〜1992)、
ちょうど時をおなじくして劇団新宿梁山泊は初期の名作を公演していた。
私の記憶では、渡辺えり子さん作「夜に群がる星の騎馬隊」以降、
地方公演をしてこられたと思う。従って私がはじめて観た梁山泊の芝居も
「夜に群がる星の騎馬隊」だった。
当時はまだ劇団の制作側も段取りが不慣れというか、初々しい感じもあって
ほほえましくもあり、手馴れた感がないのが好印象だったりもした。
ボール紙にマジックで数字が手書きされた入場整理券、
裏には劇団のトレードマークである龍のはんこが押されたものを
入場の際、私は呈示したのだけれど、劇場入り口にいた係りの女の子は
それを回収するという決まりごとを知らなかったのかもしれない。
私も渡しそびれてしまって、私の手元には入場整理券が残った。
番号は・・・何番だったろう? 3番くらい? 一桁だったのはまちがいないが。

「千年の孤独」の時、夜、皆さんと一緒に客席で焼酎のお湯割で飲み会となったが、
あの時、金久美子さんの記憶はないからその座にはおられなかったのかもしれない。
最近ではテレビドラマでよくおみかけしていたけれど、
私の頭の中ではやはり1988〜1989年頃の印象のほうが強い。
はかなげで静かなのに、しかし強く、キリッとした芝居をする
そして華のある女優さんだった。
いい芝居をいくつも観せていただいたことを、本当に感謝している。

10/02/2004 侍とは・・・
かつて侍が、自分の死を常に意識することで刹那刹那をよりよく生きようとしたという考えかたを応用したソフトを(これから発売?)知人から見せていただいた。
私はどちらかというと平素より、刹那的な発想が強すぎて、長期的ビジョンが持ちにくい体質なので、この侍的発想を世間の人がもてばよりよく生きようとみなが思うであろうというコンセプトからソフトを開発されたという経緯は、新鮮でもあった。

09/24/2004 京都みやげ
来週、親戚が遠方から京都へやってくるという。
今回の日程は平日ということもあり、ホストは私や母ではなくて
京都市内に数年前から転勤のため住みはじめた人のお宅がホスト。
多分確実に、平日のため私はお目にかかれないので、
せめて少し京都みやげでも・・・と思って買い物に出掛けた。

先方の好みを知らないということもあるし、
とにかく何を買えば喜んでもらえるのかわからない。
あちこちさまよっているうちに、いつのまにか自分が興味のあるものに
見入っているような始末だ。

ご一行は女性だけということだったので、
実に工夫のない選択だが、結局、よーじやのあぶらとり紙を買った。
よーじやは、いつものことながら、修学旅行生や観光客でいっぱい。
四条通りの辻利もいつものことながら長蛇の列。
ここは京都の人は食べに来ないんじゃないだろうか?
少なくとも私は行ったことがない。
とにかく、評判のラーメン屋でもあるのかと疑うくらい(少し言いすぎか?)
の行列なのだ。

09/16/2004 アナログな暮らし
会社で昼休み、私以外の人間が全員食事のため部屋をでたタイミングで
まるではかったかのように突然停電になった。
思えば朝から入り口付近が異常に電気くさくて、においのもとをさがして
しばらくうろついていたくらいだったのだが、みつけることができないでいた。
入り口のドアのすぐそばに、部屋の蛍光灯やエアコンのスイッチが収納
されたスイッチボックスがあるのだが、この中にあった換気扇の
電源が焼け焦げたことが原因だった。

停電になってすぐ部屋をでてそのボックスを開けてみると
(※ あとでよく考えたら、こういう状況で新鮮な空気を焼け焦げている
箇所へ送り込むことは大変危険な行為だと思った。皆さんは真似しな
いでいただきたい。)
鉄製のふたはものすごい熱さ。中も一部溶けんばかり。
とたんにあたりに電気くささがたちこめた。

あとで管理会社の人から聞いたところによると、
部屋の蛍光灯の電源は、換気扇の電源から電気をとっていたので
換気扇のところが焼け焦げた時点で蛍光灯も電気が絶たれてしまった
らしかった。

この騒動の最中、仕方がないので念のため、社内の電源をすべてオフに
した。
冷蔵庫・エアコン・FAX・電話・有線放送、すべてがオフとなった。
ブラインドをあげ、窓を大きく開け放って、風が吹き込む
少しやわらかい日差しの部屋で、音のないなんとも言えないゆったりした
心地の時間が流れた。
30分くらいのことだったと思うが、これでかなりのストレスが軽減された感覚があった。
町中にあってもこういう時間を持つことが可能なんだと気づいて
新鮮な驚きがあった。


09/12/2004 反戦ミュージック(於:京大西部講堂)
誘ってくれる友人があって、反戦集会に行ってきた。
基本的に私の友人はライブがお目当てだったらしかったが、
この集会は一応、ピースウォークやフリーマーケットなどもあり
小規模ながらもその意図するところは十分伝わってくる雰囲気。
ライブのための仮設ステージは野外に建てられており、
西部講堂の中では広河隆一さんのアフガン・イラク・パレスチナの
写真展が催されていた。
劣化ウランによって汚染されたドラム缶に入っていた水を住民が
飲料水として飲んでしまった話や、焼け焦げたり遺体がバラバラに
なるなどして損傷のはげしいものは死亡者の統計にも加えられていない
という話、数百人が死んだといわれる村でありながらアメリカが
その村に関しては取材不可としているために住民の話を聞くことができなかった話、
ただ石ころがゴツゴツした場所に屋根もなく居住している人々は、雨の日には
体を寄せ合って過ごすしかない話、
・・・などなどのキャプションが付けられた写真たちが
私たちに訴えかけてくるものは重く大きく、そして他人事では済まされない。

昨夜、私はその重さを受け止めかねてか、ぐったりしてしまい早く眠ったのだが、
夜半になってとても怖い夢で目が覚めた。

▼反戦ミュージック▼
http://www.antiwar-music.com/

09/07/2004 台風
台風がすごかった。
ちょっと記憶にないくらいひさしぶりにきつい台風。
実家近くの店のシャッターが2枚、完全にめくれてはがれてしまい、
強風の中、風にゆらゆらゆれていた。もう少し強い風が吹きつづけて
いたら、あれが空に舞い上がっていたかと思うと少々怖い気がした。

生まれてはじめて台風のために傘が折れるという体験をした。
ほんの一瞬のこと。急に強風が吹きつけてきたと思ったら
次の瞬間私の傘はぐにゃっとなっていた。

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