SolarisにCAPをインストールする
SolarisにCAPをインストールする手順を説明します.インストール自体はSunOS4.*とさほど変わりません.雑誌に良くCAPのインストールの記事が載っていますが,それのほとんどはSunOS4.*に基づいて書かれています.つまり雑誌の記事を参考にできます.私が参考にした雑誌をまずあげておきましょう.
UNIX Magazine, 1994年7月号.
SoftwareDesign, 1995年11月号.
です.
基本的には上記のような記事を参考にしてインストールすることにして,ここではSolaris依存の注意事項だけを説明します.
./Configure
ますは./Configureというシェルスクリプトを実行すると色々聞いてきて自動的に設定ファイルを作ってくれますが,その時の答はほとんどがデフォルト通りで良いです.ただし2つだけ例外がありまして,「Native Ethertalkを使うか?」というのと,「Phase 2 compatibilityが欲しいか?」という質問には(原文英語)yesと答えてください.これはSunOS4.*と共通です.あとはドキュメントや記事の解説通りインストールしていけばよいです.
ちょっと寄り道−−Solarisでのデーモンの立ちあげ方
次はデーモンとしての自動起動のやり方です.SunOS4.*では起動時にデーモンとして立ちあげたいならば/etc/rc.localをそのように修正するのですが,Solarisはそうではありません./etc/rc?.d/というディレクトリの下に,ある一定のスクリプトをおくことによって起動時に自動起動します.
その一定のスクリプトとは,以下のような条件を満たしたものです.
- ファイル名が大文字の"S"から始まっていて,その次に2桁の数字が来ていること.
- "start"を引数にして起動すると特定のプログラムが起動し,"stop"を引数にするとそのプログラムを終了させられること.
Solarisではこの様なスクリプトを/etc/rc?.d/に入れておくと,OSの立ち上がり時に自動で1で述べた2桁の数字の順にスクリプトを,"start"を引数にして実行していきます.
CAPをデーモンとして自動起動させる
CAPのドライヴァであるaarpdを,この方法を使って起動時にデーモンとして走らせておけばよいわけです.このためのスクリプトはCAPのパッケージの中に入っています.CAPを展開したディレクトリの下のetc/の下にある,"S99appletalk"というファイルがそれです.
この中で書き換えるべき場所は,"${CAPHOME}/aarpd le0 Fysik"という行の"Fysik"という部分です.これはこのCAPサーヴァが属するゾーン名ですので,自分の環境にあうように書き換えてください.特にゾーンがないのであれば"'*'"と書いておけばいいです.
またAppletalkによるファイル共有を実現するaufsや,UNIX上からlprで使えるプリンタをAppletalkで使えるようにするlwsrvについての起動設定があるので,それぞれの事情にあわせてコメントアウトしてください.
/etc/rc3.d/以下に入れておくようになっているので,そこにS99appletalkをコピーします.そして"/etc/rc3.d/S99appletalk start"と打ち込めば起動します.後はOSの立ち上がり時に自動的に起動します.
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ISHIDA Tsubasa <tbs-i@mtg.biglobe.ne.jp>
Last modified: Sun Apr 16 20:29:12 JST 2000