■ 構築問題 第六問
おね〜さんと、
ほげたんのっ!!
3 Minutes Networking、
Step by Step !!
さてさて〜。
ルータを導入して、IPアドレスを割り振ったのはいいんだけど。
だけど? 何か問題が?
静的アドレッシングなのよね。
あ〜そういえばそうだね。手動割り振りだね。
手動ってことは、人為的に行うって事だから。
アドレス設定にミスが発生する可能性があるってことよね。
今時、IPアドレスの設定でミスする人がいるかなぁ。
いるかもよ〜。ほら、パパの助手さんとか。
あ〜あ〜あ〜、ネットさんだね。おね〜さん、ありうるっていうか彼ならやるよ。
でしょ。それに対策して欲しいのよ。
IPアドレスの設定ミスを防ぎなさい。
[FigureSS06-01:第六問]
- 相互に接続されたLANで、IPアドレス設定のミスを防ぐ方策を行いなさい
- 1つのフロアの配置は第四回の問題と同じとする
- IPアドレスはプライベートIPアドレスを割り振るものとする
ルータで接続された、2つのフロアだね。
そう。基本的には第五回と同じよ。
あ〜い。
■ 構築問題 第六問 解答
静的じゃマズイってんだから、動的だよね。
ふむふむ? じゃ、何をどうするの?
DHCPサーバの投入がベスト、だよね。
[FigureSS06-02:ほげたんの解答]
そうね、静的アドレッシングのミス、特にIPアドレスの重複は致命的なミスを引き起こすことがあるからね。
この場合、動的アドレッシングのDHCPを導入することがベストでしょう。
でしょでしょ?
でも、ほげたん。これだと2台もDHCPサーバが必要になるわね。
だから、こっちでも正解よ。
[FigureSS06-03:おね〜さんの解答]
サーバにNIC2枚差しかぁ、それはちょっと思いつかなかったよ。
でも、僕のでも間違いじゃないでしょ?
もちろん、正解よ。
なら安心。
あと、もう1つDHCPサーバを1台で済ます方法があるわよね?
あったっけ?
リレーエージェントを使う方式よ。
[FigureSS06-04:リレーエージェントを使う方法]
上の図のように、別サブネットを作成して、既存の2つのサブネットの両方をリレーしてもいいし。
下の図のように、どちらかに配置して、異なる側からはリレーって方式でもいいわね。
これって、ルータに設定が必要だよね?
それはもちろんよ、ほげたん。
だよね。
配置はこれでいいとして。
動的にアドレスを割り振るのはいいんだけど、IPアドレスが書いてないじゃない?
え? あ、書くの?
[FigureSS06-05:IPアドレス設定]
そうね、プール(スコープ)の設定が必要よね。
あとは、サーバ・ルータなどは固定でIPを割り振ること。
へへ〜ん。
いばるのはいいけど、ほげたん?
まだ足りないでしょ?
足りない? 嘘?
なんのためのDHCPなのよ。BOOTPとの違いは?
BOOTPとの違い………、あぁっ!!
[FigureSS06-06:IPアドレス設定・2]
オプションによる設定配布を忘れちゃダメでしょ。
これこそがDHCP最大の利点なんだから。
うん。だよね。
あとは、そうね〜。
ほげたん、この問題と直接関係はないけど、IPアドレス重複の検出の仕組みって知ってる?
え? ……どうやってやるんだろ?
[FigureSS06-07:IPアドレスの重複検出]
正規のARPの使い方じゃないので、Gratuitous ARPっていうみたいよ。
ぐらとぅいとぅす、でいいのかな?
へ〜、ARPを使うんだ。なるほど。
ARPはいろいろ種類があるからね、どっかでまとめて覚えておくといいわね。
ARPの種類っていうと、ARP、RARP、InverseARP、ProxyARP、そしてGratuitousARPかな?
そうね、レイヤ2物理アドレスとレイヤ3論理アドレスの解決プロトコルっていう意味では全部同じだけど、使い方とか役割とか違うからね。
う〜ん、結構大変そうだ。
そうでもないわよ。慣れよ慣れ。さて、今回はこれでお終い。じゃまた次回。
おね〜さんと、
ほげたんのっ!!
3 Minutes Networking、
Step by Step !! でした〜〜〜っ!!
まったね〜〜〜!!
- Gratuitous ARP
- gratuitousは「理由のない」という意味。